2026年9月18日

【第7話】子どもがいないご夫婦の“その後”をどう設計するか ― 相続・遺贈寄付・死後事務委任(浜松・静岡県西部版)

浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部でご相談を受けていると、

子どもがいないご夫婦から、こんな言葉をよく聞きます。

「最後に残ったお金って、どうなるんですか?」
「正直、そこまで考えていませんでした」

老後資金の設計は、

・安心して使う
・介護に備える
・判断能力リスクに備える

ところまで考える方が増えてきました。

ですが、その“先”。

亡くなった後の手続きや財産の行き先まで整理できている方は、実は多くありません。


1.子どもがいない場合の相続の基本

法的に見ると、

子どもがいない場合の相続人は、

● 配偶者
● ご自身の兄弟姉妹(またはその子)

となるケースが一般的です。

ここで問題になるのは、

「本当にその人に渡したいですか?」

という点です。

甥や姪に渡るケースもありますが、

● ほとんど交流がない
● 価値観が分からない
● 遠方で連絡も取っていない

というご夫婦も多いのが現実です。


2.相談事例(浜松市・70代ご夫婦)

浜松市在住のD様ご夫婦。

・ご主人:ヤマハOB
・奥様:公務員
・金融資産:約8,000万円
・自宅あり

お二人とも兄弟はいるものの、

甥姪とはほとんど交流がありませんでした。

ご主人はこう言いました。

「気づいたら、会ったこともない人に全部行くのかと思うと、違和感がある」

そこで検討したのが、

● 遺言書の作成
● 一部を遺贈寄付
● 残りを配偶者へ

という設計です。

「行き先が決まった」ことで、

使うことへの抵抗が減りました。


3.遺贈寄付という選択肢

最近、静岡県西部でも増えているのが

遺贈寄付です。

・地元の医療機関
・福祉団体
・NPO法人
・大学
・動物保護団体

などに、遺言で財産を残す方法です。

子どもがいないご夫婦にとって、

「社会に返す」という選択は、

大きな納得感につながることがあります。

ただし、

● 受け入れ可能か
● 使途はどうなるか
● 手続きは誰が行うか

を事前に確認する必要があります。


4.死後事務委任契約とは?

子どもがいない世帯で特に重要なのが、

死後事務委任契約です。

これは、

亡くなった後の手続きを
事前に依頼しておく契約です。

例えば、

● 葬儀の手配
● 納骨
● 賃貸住宅の解約
● 公共料金の停止
● 役所への届出

など。

子どもがいれば自然に行われることも、

いない場合は「誰がやるのか」が問題になります。

浜松・磐田エリアでも、

専門家に依頼するケースが増えています。


5.不動産がある場合の注意点

静岡県西部は持ち家率が高く、

● 相続した実家
● 広い土地
● 空き家予備軍

を抱えている方も少なくありません。

遺言がないと、

手続きが長期化することがあります。

特に、

兄弟姉妹が高齢の場合は、

相続人の相続(数次相続)が発生し、

さらに複雑になります。


6.「最後の設計」があると、今が軽くなる

面白いことに、

遺言や死後事務委任まで整えたご夫婦は、

共通してこうおっしゃいます。

「これで心配が一つ消えた」
「今を楽しめます」

老後資金の不安は、

“先が見えないこと”から来ます。

最後まで見通せると、

現在の安心感が変わります。


7.子どもがいないことは、不安ではなく選択

子どもがいないからこそ、

● 誰に残すかを選べる
● どこに役立てるかを選べる
● 最後の形を自分で決められる

これは、とても大きな自由です。

ですが、決めなければ“自動的に決まってしまう”。

それが相続の現実です。


まとめ

老後資金の設計は、

生きている間だけの話ではありません。

「その後」まで含めて設計することが、本当の安心です。

浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部にお住まいの皆さまも、

最後の設計まで考えることで、
今の安心が大きくなります。


■ シリーズインデックス

(浜松・静岡県西部/子どもがいないご夫婦のための老後資金シリーズ)

第1話:子どもがいないご夫婦の老後資金 ― 「残さなくていい」は本当に安心?
第2話:いくらあれば安心?具体的金額の考え方
第3話:終身年金という安心の作り方
第4話:医療・介護費の現実(静岡県西部版)
第5話:使わなかった後悔・使いすぎた後悔
第6話:認知症リスクと任意後見契約
第7話:相続・遺贈寄付・死後事務委任
第8話:不動産管理と自宅売却
第9話:FPという“伴走者”を持つ安心
第10話:まとめ ― 30年後も笑顔でいるために


家計のサポートセンターでは、お客様に寄り添って「30年後も笑顔」であることを目指します。
浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部にお住まいの子どもがいないご夫婦が、ご自身の想いに沿った“最後の設計”まで整えられるよう、丁寧にサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。


次回は
【第8話】不動産管理と自宅売却 ― 子どもがいない世帯の現実

をお届けします。

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