【第一話】浜松で退職金を受け取ったら最初にやるべきこと

増やす前に考えたい「人生の棚卸し」
浜松で長年働き、定年を迎え、退職金を受け取る。
公務員として勤め上げた方。
ヤマハ
ヤマハ発動機
本田技研工業(ホンダ)
スズキ
浜松ホトニクス
ローランド
こうした企業で勤め上げられたOBの方。
あるいは、ご夫婦ともにフルタイム勤務で、それぞれ退職金を受け取られる方。
浜松では退職金の金額は幅があります。
- 中小企業:約800万円前後
- 中堅企業:1,200万〜1,500万円
- 公務員・上場企業:2,300万〜2,500万円
- 夫婦合算:3,000万〜4,000万円超
さらに、60代・70代になると相続で数千万円の現金を受け取る方も増えてきます。
つまり、
一生で最も大きなお金を一度に手にするタイミング が、今です。
しかし、多くの方が最初に考えるのはこうです。
「減らしてはいけない」
「とにかく守らないと」
「増やした方がいいのだろうか?」
実は、本当に最初にやるべきことは
“増やすこと”ではありません。
退職金は「最後の給料」ではない
退職金を受け取った瞬間、多くの方は守りに入ります。
普通預金へ。
定期預金へ。
「とりあえず様子見」。
その気持ちはとても自然です。
ですが、少し視点を変えてみましょう。
65歳で退職。
平均寿命が90歳近く。
これから25年以上の時間があります。
退職金は
「仕事のご褒美」ではなく
“これからの人生の活動資金” です。
増やすかどうかの前に、
- どんな人生を送りたいのか
- 何にお金を使いたいのか
- 何を残したいのか
これを整理しないまま運用を始めるのは、
地図を持たずに出発するのと同じです。
退職後の後悔で多いもの
これまで多くの相談を受けてきました。
後悔のパターンは大きく3つです。
① 使わなかった後悔
「もっと旅行すればよかった」
「元気なうちにやりたいことをやればよかった」
70代後半になると、
- 体力の低下
- 病気
- 配偶者の他界
などで“使いたくても使えない”状況になることがあります。
② 早期死別の後悔
ご主人が亡くなったあと、奥様がこう言われました。
「あんなに貯めたのに、使わなかった」
お金は「残す」ことも大切ですが、
使うべきタイミングを逃すこともリスク です。
③ 不安で動けなかった後悔
将来が不安で、
何も決められず、何も使えず、
気づけば10年経っていた。
これが一番多いケースです。

では最初に何をするべきか?
答えはシンプルです。
「人生の棚卸し」をすること。
人生を5年ごとに分けて考える
退職後を25年間と仮定します。
- 65〜70歳
- 70〜75歳
- 75〜80歳
- 80〜85歳
- 85〜90歳
この5年単位で、
- やりたいこと
- 行きたい場所
- 住まいの予定
- 家族との時間
- 趣味
- 社会貢献
を書き出していきます。
例えば:
65〜70歳
・ヨーロッパ旅行(100万円)
・自宅リフォーム(300万円)
70〜75歳
・孫の教育支援(200万円)
75歳以降
・医療・介護予備費
このように整理するだけで、
退職金は「守る対象」から
「使う設計対象」 に変わります。
具体例:退職金2,400万円の場合
仮に2,400万円を受け取ったとします。
年200万円ずつ取り崩すと、
12年でゼロになります。
しかし、もし一部を年2%で運用しながら使えばどうなるか。
単純計算ですが、
2,000万円を年2%で運用しながら
年150万円取り崩した場合、
資産寿命は約18〜20年まで延びます。
これが
「資産寿命を延ばす」考え方 です。
増やすことが目的ではありません。
使いながら、減りにくくする。
その結果、安心して使える。
これが本質です。
インフレという見えないリスク
仮に物価が年2%上がると、
20年後には生活費は約1.5倍になります。
今の月20万円の生活費は、
将来30万円近くになる可能性があります。
現金だけで保有することは
一見安全に見えて、
購買力が下がるリスク があります。
だからこそ、
- 増やすだけでもない
- 守るだけでもない
“守るために増やす”設計 が重要になります。

年金のように受け取る仕組みという考え方
退職後の不安の多くは、
「毎月いくら入ってくるのか分からない」
という不安です。
一部の資産を
年金のように定期的に受け取れる仕組みに変えることで、
- 心理的な安定
- 使いやすさ
- 管理のしやすさ
が大きく変わります。
終身で受け取れる仕組みという選択肢もあります。
これらは
単なる“商品選び”ではなく
人生設計の一部として考えるもの です。
家計のサポートセンターの立場
私たちは
「とにかく増やしましょう」とは言いません。
しかし、
「全部現金で持ちましょう」とも言いません。
私たちが提案するのは、
- キャッシュフロー表を作る
- 〇〇歳で〇〇万円を残す中間目標を決める
- それ以外は“安心して使えるお金”と定義する
この設計です。
例えば:
85歳時点で1,000万円を残す設計。
そこから逆算すると、
「今使えるお金」が見えてきます。
この“見える化”があるからこそ、
安心して旅行にも行けるのです。
将来の資産凍結リスクも忘れてはいけない
認知症になると、
金融機関の口座は凍結される可能性があります。
家族が困るケースは少なくありません。
- 介護費用が引き出せない
- 手続きが複雑
- 兄弟間のトラブル
だからこそ、
元気なうちに整理しておくことが重要です。
専門家が伴走する意味は、
ここにあります。
子ども世代にも読んでほしい
40代・50代の子世代の方へ。
ご両親は
「迷惑をかけたくない」と思っています。
しかし実際は、
- お金のことを聞きづらい
- どれだけあるか分からない
- どう管理しているか分からない
という状態が多いのです。
一度、一緒に話し合う時間を持つこと。
それだけで将来の不安は大きく減ります。

退職金は「幸せに使い切る」ためにある
守ることも大切。
増やすことも大切。
しかし最終目的は、
幸せな時間を増やすこと。
そのために、
- 増やしながら使う
- 守るために増やす
- 資産寿命を延ばす
という設計が必要になります。
浜松で退職金相談をするなら
家計のサポートセンターでは、
- キャッシュフロー作成
- 資産寿命シミュレーション
- 年金型収入設計
- 将来リスク対策
を行っています。
対面(浜松)でも、
オンラインでも対応可能です。
退職金を受け取った今こそ、
一度立ち止まり、
これからの人生の設計図を作ってみませんか?
次回は、
「退職金を使えない人が後悔する理由」
について、
さらに具体的な事例を交えてお伝えします。






