2026年4月15日

【第6話】子どもがいないご夫婦こそ備えたい ― 認知症リスクと任意後見契約(浜松・静岡県西部版)

浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部でご相談を受けていると、

子どもがいないご夫婦から必ず出る話題があります。

「もし自分が判断できなくなったら、誰が手続きするんですか?」

これは“お金の問題”というより、
権利と判断能力の問題です。


1.認知症は“特別な話”ではない

現在、85歳以上では相当数の方が認知症を発症すると言われています。

公務員を勤め上げた方や、
ヤマハ・ヤマハ発動機・スズキ・ホンダ・浜松ホトニクス・ローランドなど上場企業OBの方も例外ではありません。

多くの方がこう言います。

「自分は大丈夫だと思っている」

ですが問題は、

“なった後”では手続きが間に合わない

ということです。


2.判断能力がなくなると起きること

● 銀行口座が実質的に凍結
● 不動産が売れない
● 施設契約ができない
● 保険の手続きができない

子どもがいない場合、

代わりに動ける家族がいないケースもあります。

これが最大のリスクです。


3.相談事例(湖西市・70代ご夫婦)

湖西市のC様ご夫婦。

ご主人が軽度認知症と診断。

資産は十分ありました。

しかし奥様がこう言いました。

「私が先に倒れたら、この人はどうなるの?」

そこで行ったのが、

● 任意後見契約の準備
● 財産管理契約
● 緊急連絡体制の整備

手続きを終えた後、

「ようやく眠れるようになりました」

とおっしゃいました。

お金は減っていません。

ですが、不安は大きく減りました。


4.任意後見契約とは?

判断能力があるうちに、

将来、判断できなくなったときの代理人を決めておく契約です。

ポイントは、

● 元気なうちに公正証書で作る
● 信頼できる人を選ぶ
● 専門家を関与させる

こと。

子どもがいない世帯では、

● 親戚
● 信頼できる知人
● 弁護士・司法書士など専門家

を後見人候補にするケースが多いです。


5.浜松・静岡県西部ならではの事情

この地域は

● 持ち家率が高い
● 相続で土地を受け継ぐ方が多い
● 企業OB世帯が多い

つまり、

“動かせない財産”が多い傾向があります。

判断能力を失うと、

これらが凍結状態になります。

不動産売却や施設入居が進まない。

これは現実に起きています。


6.お金の設計と“権利の設計”はセット

第2話〜第5話でお伝えした

● 安心額の把握
● 終身収入の設計
● 介護費の確保
● 使い方のバランス

これらはすべて、

判断できる状態が続く前提です。

だからこそ、

“もしもの時の設計”が欠かせません。


7.怖がるより、準備する

認知症の話は重く感じます。

ですが、

準備すれば、怖さは減ります。

何も決めていない状態が一番のリスクです。

子どもがいないご夫婦こそ、

早めの対策が安心につながります。


まとめ

老後資金の設計は、

お金の問題だけではありません。

「誰が判断するのか」

これを決めておくことが、

本当の安心です。

浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部で暮らす皆さまも、

資産の設計と同時に、
“判断能力リスク”の備えを考えてみてください。


■ シリーズインデックス

(浜松・静岡県西部/子どもがいないご夫婦のための老後資金シリーズ)

第1話:子どもがいないご夫婦の老後資金 ― 「残さなくていい」は本当に安心?
第2話:いくらあれば安心?具体的金額の考え方
第3話:終身年金という安心の作り方
第4話:医療・介護費の現実(静岡県西部版)
第5話:使わなかった後悔・使いすぎた後悔
第6話:認知症リスクと任意後見契約
第7話:相続・遺贈寄付・死後事務委任
第8話:不動産管理と自宅売却
第9話:FPという“伴走者”を持つ安心
第10話:まとめ ― 30年後も笑顔でいるために


家計のサポートセンターでは、お客様に寄り添って「30年後も笑顔」であることを目指します。
浜松・磐田・湖西・袋井・掛川など静岡県西部にお住まいの子どもがいないご夫婦が、将来の判断能力リスクまで含めて安心設計ができるよう、丁寧にサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。


次回は
【第7話】相続・遺贈寄付・死後事務委任

をお届けします。

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